『十三日の木曜日』
「ヘイ牛尾、知ッてたか!?」
「うん?」
「十三日の金曜ッ日だ!」
「へ?」
意気揚々と話しかけられてそれにほぼ生返事に等しい声を上げてからその後の彼の言動に間の抜けた声で返す。
「……映画の、かい?」
「ばーかッ、違うわ!現実の話ッだ。今日、十三日だろ!?」
「ああ…そういえばね」
「殺人鬼が出るかどうかは知らねえけッどな、とにかく不吉な日なんだとよッ!」
「で、どうしたの?」
「怖くねえのッか、お前は。」
「怖い?…どうして。」
半ば嘲笑を含みながら、ボールを磨く手は休めずにそれでも一応会話を続ける。
「どうしてもこうもねぇッだろ。不吉なんだぜ、悪いことが起きるんだッぜ!それだけでさ、なんか、怖くならねぇか!?」
「うーん……」
元々が映画の設定なんだし、確かに西洋では十三は不吉な数字とされているけどそれは日本では四になったりすることであって、気にするようなことではないよ。
そう言いたかったが、どうやら相手はかなり本気のようであった。
「怖えッなー、俺、何回くらいこのこと知らないで十三日の金曜日過ごしてきッたんだかなーッ!」
「さぁね…解らないけど、とにかく、今君のすべきことはそんなのを気にすることじゃあ無くって、守備練し」
「でもな、牛尾ッ!俺、おんなじくらいにこう思うッんだ。」
ぱっと両手を広げて、天を仰いで、にかっと笑って。
「みんなが下らねえッて哂うことだって信じたり怖いとか面白いとか思えるうちはな、俺はまだまだ自由なッのさ!!」
校則も法律もクソくらえーッ、だけど女も誰も泣かせゃしねぇぞーッ。
歌うように叫ぶ彼を少し呆気に取られて見つめた後、ふっと微笑った。そして、
「…そうかもしれないね。君なら、そう言えるのかもしれない。でもね獅子川くん……」
今度は、その爽やかさ故に見る者の怒りを誘う彼特有の笑みを浮かべて、
「今日は確かに十三日だけれど、まだ木曜日なんだよ。」
--------------End.
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無性に獅子川+牛尾が書きたくて…(そればっか)
この二人が好きです。ていうか、獅子川+三年組が好き。個人的に獅子川さんは先輩たちと部のことについて争って喧嘩して謹慎してたって設定を推してるので、一人刃向かっていった彼に対するみんなの気持ちとか、そういうの書いてみたくってもう。(何)
なんだかんだ良いながら仲良いといいです、この二人。あと獅子川と鹿目も書いてみたいなあ。…「書いてみたい」ばっか言ってる、自分;;